悲しい 詞を聴いていて救いがないほど悲しい気分になれる。 曲想から80〜90年頃のエアロスミスなどのHardRockのメッセージソングの入ったアルバムのようにも聞けるけど、、、アルバム名から察するに、沖縄に人格をつけて歴史的社会的存在感を歌うとこうなる、とは深読みのし過ぎか。眉間にしわを寄せて考えさせられる内容です。
心とアイデンティティ これがリリースされた頃、哲学的で不思議な歌手が出てきたなあと思った。 「強く儚い者たち」のヒットで、涼しい歌声の女性でもあるなと。 高校帰りに店頭でサンプルを手繰りながら、「"クムイウタ"?」と何語か判らなかった。 それから何かのきっかけでテープに録音できて、学校のない土曜に聴いた。 土曜の午後で、1曲目の始まりにいきなり彼女が子守唄をささやくのに驚いた。 A面が終わり、続いてB面が始まるまでの数秒、その間ドキドキした。 10曲目「SATIE」がきて、つづらおりのように優しいその歌に包まれた。 そして「Raining」。うひゃあ。心の「琴線に触れる」体験を久々に味わった。 最後に汐が引いてくように、ラスト曲が静かに部屋中を流れ、終わった。 今でもこうして、本作を聴いた時のことを昨日のことのように思い出せる。 その時も高校の授業などで沖縄の米軍基地問題を知っていた。 それに私の住む町の近くには横田基地もあって、何か言い知れぬ感覚があった。 聴いていて、沖縄のそんな景色の断片を心なしか深層心理に感じていた。 でも、そうした話に全て結びつけるのは一旦よしとこうと思う。 それよりも、大学でアメラジアン問題を勉強した。 沖縄とCoccoと彼女の作品を、歌の良さの一方で、前より自分なりに理解した。 ジャニス・ジョプリンの悲しい叫び、キャロル・キングの明るい自然体の中間。 そう括ればCoccoの音楽は判りやすいかも知れない。 でもそんなことはどうだって全然よく、この作品にあるのは人一人のアイデンティティ。 それは基地やアメラジアンと括るよりも、誰もがいつか、あるいはずっと悩む心。 しかし、本当はもっと日米の基地問題、沖縄の歴史を考えなくてはいけない。 でも、間違った教科書を読まされる学校教育など、くそくらえ。 自分の感じ、信じ、「見たもの」を大事にしろ、と本作は語りかけているように思う。 人一人が毎日生きてて悩み、苦しみ、喜び、誰かや過去・未来を想う。 沖縄の「おばあ」の時代も、世界のあらゆる現在も、それは同じだったんだろう。 いい作品っす。
Cocco大人買い CoccoがiTunesにいきなり登場! その時すでに、全てのアルバムがショッピングカーとに入ってました。 最近Coccoに興味を持ったので彼女の曲はあまり知らなかったのですが、これを機に聞き込みます。 今まさに興味の対象となっているので、良い、悪いとかは語れません。 ただ彼女の曲を知ってしまった時、あまりにも大きな衝撃を受けてしまいました。それが何なのかを知りたいのです。知りたいから大人買いしました。
よいです! アルバムに書かれていますが、クムイウタ=子守り唄です その名の通り“夢”を見させてくれるアルバムだと思います。 良い夢・悲しい夢ありますが、どれも人の温かさを感じるのがCoccoの曲だと思います。 弦楽四重奏の曲もあったりと、なかなか飽きのこないアルバムです。 Coccoはアルバム毎に表情が違うので、ぜひ試聴してみてください!