ソロで再出発を果たした記念すべきアルバム ソロデビューしてさだまさしとして一世を風靡する前の、グレープの余韻をたっぷりと残した肩に力の入っていない心地よいアルバム。雨宿りや関白宣言のような抜群の存在感はないけれど、すべてがやさしく心に響く。親父が初めて負けて大きな家を払った、という意味が当時小学六年生だった自分にはわからず、なんか暗い曲だなと思っていた「転宅」、大人になってから好きな唄になった。線香花火という曲も、当時他に楽しい曲がたくさんあるのに、何でこの曲がシングル?と不思議に思ったけれど、年を重ねるにつれて、この歌の味わい深さがかわるようになった。
多情仏心から多情仏心 レコードの針を落とした瞬間、もの悲しさに包まれました。「多情仏心」・・・・・。 「線香花火」「異邦人」とさだまさしの世界が広がります。 ジャケットのご婦人は、偶然に出会った方だそうです。
夕凪 夕凪ー黄昏迄ーひき潮と、 さだまさしが「海三部作」と呼んでいた内の1曲。 メロディアスなギターソロも好きだけれど、 ベースソロのパートを聴いていると、 本当に風が凪いでいる感じがしてきます。