時を経ても色あせることのないしなやかで強靭な音楽 リリース毎に新境地を見せる SPANOVA の 7 年ぶりとなる待望の新譜。 音響に対する徹底的なエクスペリメントとメロディメイカーとしての本領が美しく 1 つの形に昇華された珠玉の一枚だ。 SPANOVA のソングライティングに常に伴う静かな疾走感はここでも健在。表題曲『SetsunaLized SetsunaRider』(M1)で歌われる「悲しみと言うより讃える力」というフレーズにも表される、彼らの透明なまなざしが捉える人生へのささやかな appreciation は、このアルバムがたたえる静謐さに深くあたたかな響きをもたらしている。 さらに、彼らが「パーソナルかつレジェンダリーな夢」と語る、詩人谷川俊太郎 x SPANOVA コラボの第 2 弾も収録。HALCALI『芝生』に続き、谷川氏自身によるポエトリーリーディングをフィーチャーした『We Always Go On』(M2)ではアルバムの枠を超えた彼らのライフワークとしての大きな物語をも予感させる。 甘美さを伴う深いダウンビートで涅槃へとトリップさせる『Nirvana My Mind』(M3)、音響だけでどこまでも映像的に風景を描写し、もはや体験的ですらあるインスト作品『Invisible』(M4)、柔らかなアコースティックなサウンドで優しく終章を紡ぐ『It Should Be Done』(M5)と楽曲は続き、作品群は一つの連なりとなって、果てしなく広がる世界の様々な刹那を描き出す。 全曲セルフミックスの本作は、前作に続き Bo Kondren(Calyx Mastering)がマスタリングを担当。構築された精緻な音響空間が楽曲の世界観を深く支え、聴くたびに新たな音の発見が尽きない。 Hatos が手がけたアートワークもアルバムの世界観にまさにフィット。モノトーンの世界をオーガニックなラインで駆け抜ける SetsunaRider が印象的に心に残る。Digital Booklet にはプライベートスタジオ『Daily Planet Studio』でのパーソナルショットも収録。
大切なものを思い出させる、お守りみたいな音楽です かわいいジャケットに変なタイトル(笑) 聴く前からかなりチャーミング! 演奏も歌声も・・・すべてが個性を出しながら、ひとつの音に溶けてます。 海底に広がる静けさや波打ち際の柔らかい泡に包まれるような、 素晴らしい音にゆっくり漂いつづける感覚になります。 2曲目の谷川俊太郎さんのポエトリーリーディングも憎い。 SPANOVAのライヴもたくさんみてみたいです! おまけのブックレットもカッコよすぎでした。
待ちに待ったよ!!音よろし、 燻し銀な世界 このアルバムは聞き込む毎に良くなる感じでした。 マジで切ないくらいに音の洪水に呑み込まれます。 インナーな世界が展開しSPANOVAらしい「Invisible」にも安堵感を覚えました。 まだまだ早いかもしれいレビューはあと一年後に書いたら全く違う物になるレコードだと思いました。 スルメ盤ですね。SPANOVAの進化もまだまだ序章なのでしょう。 フル☆アルバムにも期待が高まります!