2012年のくるり デビュー以来、一作ごとに音楽性の主題を変遷させてきたくるりが2012年にドロップした今作。これまでの音楽的実験は尽くした。まいた種の収穫の時期だ。そう認識した彼らはこれまで培ってきた音楽性を確認するかのように過去の作品群に誠実に向き合いながら、楽曲を編み出しているように感じられる。歌詞に「2012年」と出てくる箇所がある。先端を突っ走る彼らの作品群にこのような時代性を感じる単語は今迄聴かれなかった。私にとってこの言葉は音楽シーン、というよりも彼ら自身に自らの楔を打ち込む音に聴こえる。この作品はもしかしたら時を超える普遍性は持ち得ないかも知れない。しかし、とてつもなくリアルな感情として私の心に響く。どうしても2012年だからこそ作らなければならなかった理由がある、そのような言葉として私の心に響く。「未来に怯えるそれは今をいきるよりもずっと素敵な事だと決めました」。そう唄っていた彼らが今を生きる喜びを素直な感情として表現しようとしている。この楽曲群が私の心に響かないというなら、それは私の心が磨り減っている証左だ。音楽性の問題ではない。歩みを決して止めようとしない彼らの姿はどうしても私にとって大切な存在だ。

癖になってます 綿密に作るだけが音楽じゃないと僕は思ってません。 最初くるりに「トランペット?」と懐疑的でしたが、 心から音楽を楽しんでいる彼らだからからこそ、 このアルバムが生み出せたのかもしれません。 今はとても気に入っています。

またくるりが好きになった 正直、昔衝撃をうけたくるりの、ここ2枚ほどのアルバムは、買っていかなった。 最後に買ったアルバムも、結局、そんなに聞かずじまいで、そのまま耳にも残らず忘れてた。 しかし、この評価の高いアルバム、試しにとiTunesで買ったが、「ちゃんとアルバムで買えばよかった!」と思わせるほどの名曲ぞろい。 あのフレーズも、あのドラムも、あの声も、耳に残って離れなない! やったね、くるり!

最高傑作…なのかどうなのか 発売前からずっとくるりの最高傑作と言われていた坩堝の電圧。確かに一曲一曲のクオリティはものすごく高いと思う。どの曲をとっても完成度は高く、捨て曲はない。ただクオリティが高すぎるところが少し残念。なんていうと贅沢な話だが、それぞれの曲の完成度が高いからこそ、強烈な個性が滲み出しているからこそ、結果として何も残っていないかのように感じる。それぞれの曲が自らの個性で他の曲を打ち消してしまっているかのような。通して聞くとそんな印象。ただ本当に各曲の完成度は高い。岸田さんが全曲シングルカットできると言ったのも至極納得できる。個人的には最初は、ん?と思うような楽曲が入っていた方がスルメアルバムになりやすい。このアルバムは初めて聴いた時から捨て曲がないだけあって、好きになったんだけど、だからこそ、殆ど聴くことがなくなってしまった。また聴いてみたいとは思えない。「ワルツ」や「The world is mine」はそんなことないのに。次作に期待。

試行錯誤の不在。 アルバムは楽曲の出来、不出来だけで評価すべきものだろうか。 ここ3作にあった試行錯誤の形跡が、見当たらない。 ようやく手にした何か。そういうものが見出せないのだ。 悪く言えば、すべて手の内でやってしまっている。手の内にあるものの精度を高めていった結果の集積。 優等生のよくできた解答を聞かされているような気分。 「ワルツを踊れ」を作ってしまったことへの反動が内省的にあらわれたのが「魂のゆくえ」であり、 開き直りとして表出したのが「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」だったと思う。 このアルバムには、そうした葛藤がない。 吹っ切った、とは思えない。なぜなら、優れている、止まりだから。 綺麗な壁で作り上げた防衛=バリアとしての音楽。 横綱相撲、というほど堂々としたものは感じられず、新しい色彩も漂わない。 生命力が乏しいからこそ、この楽曲数、とも思う。 バンド編成の変化が、音楽上の有機的な変容をもたらしていない点も気になる。 このまま「くるり」という伝統芸能をはじめるつもりなのだろうか。 まだまだ進化できると思うし、進化してほしいとファンのひとりとして願っている。 たまたまいまがそのような時期、であることを祈る。

生の方が良い気がする 一曲目はSFAのGateway songかと思った。 Soma も確かに良い。Everybody feels the same も良い。 確かに現時点での最高傑作かも知れない。 Glory days がそれらを象徴している。 でも何か腑に落ちない。いわば主張は無い、というのが自分の主張であるような。 まだ一回しか聞いてないからかもしれない。

最強のくるり 名は体を表すというか、変化し続けるくるりの10枚目にして現時点の最高傑作。 バランスの良さがおかしいレベル。とにかくメロディが心地良く、サラッとも聴けるし、その一方で聴き込もうと思えば幾らでも聴き込めそうな懐の深さも兼ね備えているように思います。 こういうアルバムは買いましょうと言いたくなります。

19曲すべてがすごい。 本当に良いアルバムです。「最高傑作」まさしくその通りだと思います。19曲もあるのに短く感じる。曲のバランスが凄い。CDを再生した瞬間からわくわくが止まりませんでした。重要な1曲目がめちゃくちゃカッコいいです。是非皆さんも聴いてみてください。 すごいよ、くるり

最高傑作 3.11以降に発売された邦楽のアルバムでは飛びぬけた存在。

間違いない! 19曲もあるのですが、全く飽きがこず充実すぎるアルバムです!

東福 スゴイぞ!くるり! アタマの中で、シャープもフラットもト音記号も山椒もトランペットもドラム、ギターが、ベース、鍵盤が言葉がコダマし右脳、左脳。涙しほほえみ、グルグルまわる~これが自由な音楽だぜ!